病気の経験5

2025年1月12日 0 投稿者: support

皆様こんにちは
先日、母が誕生日だったのでケーキと高めのお肉で祝いました。
喜んでもらえたので良かったです。

今回はCV手術で起きた事について書いていきたいと思います。
それでは、始めます。

私のCV手術は鎖骨辺りから首にかけて入れるパターンでした。
全身麻酔なので手術中の事は分かりませんが、手術自体は無事に成功しました。

病室に戻され私は目覚めましたが、その瞬間からかなりの痛みがありました。
最初は手術後だし麻酔が切れたから痛いのかと思っていましたが、そこから時間が経っても痛みは無くならず、むしろ増していきました。
あまりにも痛いので先生に話しましたが、もう少し様子を見てみようと言われ、話は終わってしまいました。
その後も症状はさらに酷くなりました。
痛みで夜は寝れない、CVが入っている場所を優しくでも触られると激痛、明らかに腫れている、熱を持っている等です。
先生がCVを抜くかどうかを議論している間に、モルヒネなどの鎮痛剤を使わないとまともに動けない程に痛みは強くなっていきました。
数日経ち、結局CVは抜く事になりましたが、炎症が起きてから抜く場合、痛みがあるかもしれないという話がCV手術をする前にありました。
この話もあってCVを入れるのは嫌な予感がしていたのですが、当たってしまいましたね。

CVを抜く当日の朝、私は物凄い恐怖で震えていました。
抜く前に普通の点滴を入れる事になったのですが、恐怖で泣きそうになっていた所に注射を5回も失敗されて、その痛みで遂に決壊してしまい私は思い切り泣いてしまいました。
周りに他の子もいて、私の年齢はかなり年上だったので恥ずかしかったですね。
私の血管は細めで、入院から退院まで点滴や採血で何十回と刺されましたが、一発で入れてくれたのは看護師さんだとたったの1回でした。
基本2、3回は刺し直されたり、酷い時は4、5回や神経に当たったりして、先生に頼むというパターンもあり、注射嫌いだった当時の私には毎回とても辛く、その時には何回も刺されるのに慣れ始めてたとはいえ、恐怖もあって5回は流石に我慢出来ませんでしたね。

やっと点滴が入れ終わり、処置室に移動し、寝台に仰向けに寝かされました。
CVは普通に引っ張って簡単に取れるみたいですが、炎症を起こしている私の場合は違いました。
ほんの少し引っ張られた瞬間、今までで経験したことが無い痛みが襲いました。
私は絶叫しました。
本当にほんの少しだけ引っ張ったのだと思いますが、それだけでも全く耐えられない痛みで暴れて泣き叫びました。
例えるならナイフで皮膚の中をかき混ぜられるような、そんな痛みです。
実際そんな拷問みたいな経験はない訳ですが、拷問だと思ってしまう程の痛みでした。
埒が明かないという事で局所麻酔をしましたがそれでも駄目で、遂には麻酔科の先生まで来て、何回かの局所麻酔でようやく抜く事が出来ました。
私は疲れ果てて、しばらくは人に怯えて過ごしていました。
今でもCVの傷跡は見て分かる程にしっかりと残っています。
抜いた後の2クール目は普通の点滴で抗がん剤を投与していました。
そして投与後のPET検査、マルクで無事寛解という判断になりました。

3クール目に入り、またPICCを入れる事になりました。
今回は最初から担当の医師が入れて1回で終わりました。
今回のPICCは退院までずっと抜く事は無く、活躍し続けてくれました。
3クール目の中盤から、陰嚢にせつ腫症という細菌感染症に罹りました。
かなり痛みがあったのでモルヒネを使いながら過ごしていました。
抗菌薬も投与し、せつ腫症が酷くなることは無く無事に治り、大きな問題になる事はありませんでした。
抗がん剤で免疫力が低下してるので、感染症に罹るのもよくある話なんですよね。
そして投与後のPET検査で再発の疑いは無し、マルクでも問題無しという結果でした。

今回はここまでにしようと思います。
抗がん剤の副作用も書こうと思ったのですが、CV関係のことについて書いていくうちに凄く長くなってしまいそうだったので、また次回に持ち越そうと思います。

こういう体験が医療的トラウマに繋がる代表的な事柄ですね。
ゆかり先生によると、医療的トラウマは脳と自律神経系のトラウマで放置しておくと悪化し日常生活に影響が出てしまうので、医療的トラウマはタッチセラピー等で脳と自律神経系にアクセスするのが理想的、との事です。
詳しくはゆかり先生の著書「その症状 医療的なトラウマかも」で書かれています。
気になる方は是非読んでみてください。
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次回は抗がん剤の副作用についてです。
それでは、来週もお付き合い頂けると幸いです。