病気の経験6
2025年1月19日
皆様こんにちは
先月に成長ホルモンの負荷試験を受けていまして、その結果が出たので先日聞いてきました。
特に治療の影響を受けている成長ホルモンは無いという結果が出たみたいで、更に治療が増えなくて良かったです。
ただ男性ホルモンはずっと前から治療の影響を受けてしまっているのが分かっているので、月1でホルモン注射はこれからも続けないといけないみたいです。
他にも抗がん剤治療や移植によって影響を受けてしまった部分は沢山あるので、それもいつか書いていけたらと思っています。
さて、今回は抗がん剤の副作用について書いていきたいと思います。
それでは始めていきます。

抗がん剤治療での自覚している副作用は、私の場合吐き気や腹痛、倦怠感や体の痛み、そして脱毛が主でした。
どのタイミングからどのくらいの期間、副作用が出ていたのかは覚えていないので、感想だけ書いていきますね。
1番印象的だったのは吐き気でした。
抗がん剤の吐き気はじわじわとでは無く、突然強烈な吐き気が込み上げてきて、耐えられずに吐くしかないという感じでした。
そして1度で収まる気配は無く、胃の中が何も無くなっても何回も吐いていました。
夜中でも関係なく吐き気が止まらず、突然起き上がっては吐いていました。
それが何日も続いていたので、疲労で寝不足にもなっていましたね。
吐くのが大の苦手な自分にとってはものすごく苦痛で何度も泣いていました。
入院前は吐くくらいなら何時間でも我慢するタイプでしたが、退院後は吐きたくなったらそこまで躊躇せずに吐くことを選べるようになりました。
吐くことは今でも苦手ではありますが、慣れは凄いですね。
勿論吐き気止めがあり、1番強く長く効く吐き気止めは私に合っていたのですが、1度投与したら次打てる様になるまでに何時間も必要で長く効くとはいえ、次打てるまでに効果は切れてしまいます。
他にも、弱いが短い時間で打てる吐き気止めなどいくつかありましたが、残念ながらその薬は私には合っていなくて、むしろ余計に吐き気を増やしたりしていたので、その薬だけで何とか頑張るしかありませんでした。
次に印象深かったのは腹痛・下痢でした。
先生からは、便秘になりやすいけどたまに下痢になる人もいると言われていましたが、私は下痢の方でした。
本当にトイレまで我慢することすら大変な腹痛で、基本水下痢でした。
元々胃腸が弱く、お腹を壊しやすい体なので我慢するのは慣れていましたが、それでも大変でした。
腹痛が強すぎて吐いたこともあります。
そしてそれが日に何回もあり、それが長期間続くので辛かったですね。
1度だけベッドで漏らしてしまった事があります。
その時は夜中で寝ていたところに腹痛が来てしまい、動く事も出来ず漏らしてしまいました。
どうしようもなかった訳ですが、かなり恥ずかしかったですね。

次に倦怠感ですが、抗がん剤投与後すぐではなく少し時間が経ってから出ていたと思います。
とにかく動けない、起き上がれない、声を出すのも辛い。
無理にでも移動しなければいけない時は母に支えてもらうか、車椅子で移動していました。
吐き気や腹痛も同時に来るので、辛かったですね。
そして体の痛みですが、風邪を引いた時になる関節痛や筋肉痛などを想像してもらえると分かるでしょうか。そんな感じです。
そのままだと日常生活に支障が出るので、痛みが出た時はモルヒネを使っていました。
モルヒネは強力な薬なので、頻繁には使えないのと、副作用もあるのでそこは一長一短ですね。
それでも痛みが取れるというのは、精神的にもとても大きいです。
最後に脱毛です。
ある日から枕に髪が落ち始めました。
抗がん剤で髪が抜けるのは流石に知っていたので、これがそうなんだな、と驚きはありましたが納得もありました。
私は男なので、髪が抜け落ちるという事に全然ショックは受けませんでしたね。
むしろ母の方が動揺していた気がします。
抜け方は最初はゆっくりで、日が経つにつれて抜ける量が多くなっていきましたね。
自分で髪を引っ張ると簡単に抜けたりもして、少し気持ち良さもあった気がします。
どんどん抜けていって、ほとんど髪が無くなった時にそのままだと見た目が悪いので、シャワーで完全に抜けるまで洗って綺麗にしていました。
髪が完全に抜けた自分の頭皮を触った時は謎の感動がありましたね。
髪抜け始めてからは常に帽子を被りながら生活していました。
ウィッグもあるみたいで、私は興味が無かったので使いませんでしたが、他に入院していた女の子は使っていましたね。

前回書き忘れていたのですが、抗がん剤治療の中に髄注という注射がありました。
髄注は脊髄腔という脊髄の周りの空間に直接抗がん剤を投与するというものです。
私の場合は処置室の寝台に体育座りで座り、更に足を抱えて背中を丸めてやっていました。
打たれる場所は腰辺りの脊髄で、局所麻酔はしますが、これもとても痛かったです。
終わった後はベッドで仰向けで数時間、絶対安静でした。
これも何回かあってトラウマになりましたね。
今回はここまでにしようと思います。
抗がん剤治療編はこれで最後になります。
書き忘れている事やそもそも覚えていない事、書くほどでは無かった事はありますが、それでも記憶の限りは書けたと思います。
次から移植編に入ります。
次回は前処置について書いていきたいと思います。
それでは、また来週もお付き合い頂ければ幸いです。