病気の経験10
2025年2月23日
皆様こんにちは
先週は投稿出来ず、申し訳ありません。
今まで無理をして頑張っていたのですが精神に限界が来てしまい、それが体調にも出てきてしまいました。
ゆかり先生に相談をしたところ、とりあえず2週に1回で様子を見ようという事になりました。
これからも私の体調次第で投稿頻度が変わる可能性がありますが、ご理解頂けると幸いです。
さて、それでは今回も移植中の生活についてです。
それでは始めていきます。

入院中に手洗いやうがいは事あるごとにするのですが、移植中は頻度を更に増やさなければいけませんでした。
ですがうがい薬に少し問題がありました。
無菌室には冷蔵庫もあり、そこにシリンジに入れられたうがい薬が冷やされていたのですが、そのうがい薬が物凄く不味かったのです。
唾液に薬の甘さを足したような味で、口に含んだだけで吐き気が込み上げてきて、その時はそのまま吐いてしまい本当に最悪でした。
移植中はこのうがい薬でして下さいと言われていましたが、結局試した時以外は使わずに、入院中いつも支給されていた別のうがい薬でしていました。
結果的には、使わなかった事に何か言われることは無く、問題も起きなかったので良かったのですが、免疫力が0に等しいこの状態だと、こういう行動が大きな問題に繋がってしまうので、ちゃんと指示には従わないといけませんね。
名前は忘れてしまい、どれだけ調べても全く出てこないのですが、あれ程不味い物は存在しないんじゃないかと思った程強烈な味でした。
あれはトラウマになる味でしたね。
本当に二度と口にしたくないです。

そうして毎日吐いて、泣きながら耐えて過ごし、移植開始から3週間程経って生着圏内へと入っていました。
少しだけ副作用が減ってきていたある日の検査で、好中球が上がってきたとの報告がありました。
数値を見ると前日までずっと0だった数値が100に上がっていました。
先生からはここからが勝負だねという事を言われましたが、私は直感でまぁ大丈夫だろうと特に心配はしていませんでした。
母の方が物凄く祈っていたと思います。
また翌日の数値は、まだ100と上がってはいませんでしたが下がってもいませんでした。
下がっていないだけでも安心といった感じでしたね。
次の日の検査で動きがあり、数値は300まで上がっていました。
先生はここまできたら大丈夫じゃないかと言っていました。
そして翌日の検査で遂に500まで上がったとの報告があり、一旦の喜びがありました。
このままこの数値を維持出来れば、この日が生着日となります。
500を超えたとしても下がってしまうと移植失敗となってしまいます。
次の日も500で下がる事は無く、そして運命の日、検査の結果は500で無事生着となりました。
母がとても安心していたのを覚えています。
ですが生着してからも下がってしまう事があるというのも聞かされていたので、安心しながらも油断はしていませんでした。
そしてそこからも数値が下がる事は無く徐々に上がっていったので、生着日から2週間、移植開始から5週間程経ってからやっと無菌室から出る事が出来ました。

今回はここまでにしようと思います。
あのうがい薬の名前は闘病生活の中で一番思い出したい情報かもしれません。
次回は移植後についてです。
それでは、次回もお付き合い下さい。